叔母夫婦は、今年 大きな節目の年 結婚50周年を迎えた。
いつもに増して気持ちを込めたお祝いを贈り、叔父からお礼の電話が。
ありがとうの言葉のあとにポツリ、「おまえとも、50年の付き合いになったなー」
一枚の写真がある。
和服を着た 綺麗な女性。横に、晴れ着を着せられ 落ち着かない様子の小さな女の子。
50年前の叔母と、わたしだ。
この写真で、叔母は叔父と見合いした。
見合いの席にも、なぜか一緒に行った小さな女の子。
叔父の一言で、ふっと 50年前の光景を思い出した。
「おじさん」ではなく「お兄さん」と呼んでほしい!と言われたこと、
もらったお菓子や絵本の事、それしか覚えてないのだが。
それから半世紀。
叔母と叔父の過ごした年月は、そのまま 私と叔父夫婦との歴史にもなった。
生活も楽ではなく、いろんな谷をたくさん歩いてきた二人。
語り始めたら、何十時間あっても足らないだろう。
一緒に50年後を迎えられるとは、考えてもいなかった かもしれない。
同じ時間を積み重ね、
お互いにブレンドされつつ マイルドな夫婦になった叔父と叔母に
感謝とお祝いの気持ちを込め 「響12年」を贈りたい。
これから12年後、再び二人に「響12年」を届けられることを 祈りつつ。
《販売店》 イトーヨーカドー